映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2011-08-25から1日間の記事一覧

溝口健二監督「雨月物語」23

1953年作品。 でも時代物なので、ちっとも古臭くありません。 知的だけど野性的な森雅之、やっぱりステキです。 良妻賢母の田中絹代はとっても可愛い。 そして幽霊になった姫を演じる京マチ子は……美しいというか……いやこれどう見てもお雛様でしょう!でなけ…

新藤兼人監督「午後の遺言状」22

1995年作品。 「新藤兼人・私の十本」が、これで完結しました。 時系列でいうと「一枚のハガキ」が最後なんだけど、この作品を最後にして本当によかった。面白かった!完結した!という達成感と充実感があります。 老人をテーマにした映画や本はいくつか見た…