映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2012-08-10から1日間の記事一覧

ジェームズ・アイヴォリー監督「日の名残り」96

1993年作品。原作はカズオ・イシグロ、長崎で生まれて5歳でイギリスに渡り、この作品でイギリス最高の文学賞「ブッカー賞」を受賞した。現在57歳の現役作家で、この作品は1930年代〜50年代の大戦前後を描いたものだけど、まるで19世紀の作品のようです。イギ…

アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督「恐怖の報酬」97

1953年のフランス映画。仏領ベネズエラで一旗揚げようと渡って来たのはいいが、仕事がなく飢え死にするものが続出している。破格の給料でニトログリセリンを積んだトラックの運転手の募集がかかり、数人の男が応募した。途中は悪路の連続で、目的地に到着し…