映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2013-02-04から1日間の記事一覧

ロジェ・ヴァディム監督「危険な関係」236本目

ひとり「ジェラール・フィリップ映画祭」のつづき。 1959年、彼の晩年、といってもわずか36歳のときの作品。 すっかり大人のいい男になってます。何をやってもスマート。そしてスタイリッシュな夫妻の妻のほうは「突然炎のごとく」ジュールとジム、のジャン…

山田洋次監督「遥かなる山の呼び声」235本目

1980年作品。ずいぶん昔ですねー。倍賞千恵子も高倉健も若くて、吉岡秀隆はまだりんごホッペの可愛いチビです。 亡き夫が遺した北の国の小さな農場を、ひとり気丈に切り盛りする倍賞千恵子。言い寄るスケベ社長にハナ肇。どこからともなく流れてきて、農場で…

降旗康男監督「冬の華」234本目

1978年作品。高倉健が主演の、現代やくざ映画です。 健さんのルックスは不変なのですが、まわりに目を移すと、池上季美子が女子高生だったり、やくざの会長がシャガールを買いあさってたりと、時代を感じされるディテールがあります。敵の組の人間は平気で殺…