映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2013-05-25から1日間の記事一覧

黒澤明監督「羅生門」388本目

1950年作品。この映画見るの、何回目だろう。 評価が難しいですね。 実験的、意欲的な作品ではあるけど、“名作”なのかどうか。 黒澤明×三船敏郎の、濃すぎて暑苦しすぎる画面。役者さんの演技はすべてtoo muchだし、四社四様の証言はだいたい同じようにも聞…

ウィリアム・フリードキン監督「フレンチ・コネクション」387本目

面白かった。むかしのスリリングな犯罪/刑事ものとして、楽しめました。 実話だから、単純な勧善懲悪で終わらず、ちょっと後味が悪い。(最後の音楽も)主人公の「ポパイ刑事」ことドイル(ジーン・ハックマン)の暴虐っぷりが時代を感じさせます。 「4階に…

阪本順治監督「魂萌え!」386本目

面白かった。 まず原作がいいんだな。桐野夏生だから人間造形が確実でストーリー構築もすごい。ただ、彼女の作品に必ずある「人間のみにくさ」みたいなものが全然感じられませんでした。これは監督の影響なのかな?浮気して急死する夫が寺尾聡だもん、悪い人…