映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2013-06-16から1日間の記事一覧

深作欣二監督「仁義なき戦い」417本目

真実は小説より奇なり! 二枚目俳優が、登場しては殺られ、また新しい人が登場しては殺られ、という激しい殺し合い。 主役の菅原文太演じる広能昌三のモデルになった美能幸三って人は、その地雷原のようなところで生き延びて手記まで書いてしまったという、…

三隅研次監督「座頭市物語」416本目

小さい頃にテレビシリーズを見たかすかな記憶があります。 「悪名」では愛嬌のあるならず者だけど、こっちでは唯一無二の個性の、盲目の手練。 日本映画史上に残る名演技ですね。 格好が決まってるし、動きが鋭いし、人生の深みを感じさせる。こんなアンチヒ…

ロラン・ブーズロー監督「ロマン・ポランスキー初めての告白」415本目

ポランスキーって、どんなに酷い思いをしても、淡々と、ひょうひょうと、耐えていけるように見える。 本当はどういう人なんだろう?と思って興味津々で見に行きました。胸が締め付けられるドキュメンタリーでした。 恐ろしいような悪運と強運で、ジェットコ…