映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2013-07-20から1日間の記事一覧

ラウル・ルイス監督「ミステリーズ 運命のリスボン」455本目

「人生は複雑だ」(by アルベルト・デ・マガリャンエス)19世紀前半のポルトガル貴族のおはなし。 ポルトガルがこんなにきらびやかだった時代。むかーしポルトに旅行したとき、教会その他、観光名所となっている建物がみんな、外見は地味なのに中は豪華絢爛な…

ジャック・タチ監督「トラフィック」454本目

タチは1907年生まれなので、この映画のとき64歳。 「ぼくの伯父さんの休暇」は1952年で45歳なので、だいぶ年をとりました。 もともと「ユロ氏」ってあまり目立つキャラクターじゃないんだけど、この映画ではますます見つけにくい。パイプをくわえてるのが唯…

ジャック・タチ監督「ぼくの伯父さんの休日」453本目

あまりにも、そこはかとない笑いなので、ただ流して見て「?」となってしまいそうな映画。 ジャック・タチ演じる「ユロ氏(テニスおばさんはヒューロって呼ぶけど)」は、一見普通だけどびみょうにズレてて、何をやってもすこーしずつおかしくなって、何もでき…