映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2013-08-21から1日間の記事一覧

寺山修司監督「田園に死す」497本目

厳しく孤独な自然と、あやしい天井桟敷と、濃い人間関係と、強烈な色彩。 いろいろなものをなまなましく感じて、ミックスしたら、体液の匂いが立ちのぼってくるような映画ができたのでした。現代の試写室にいる「私」たちの場面は、一瞬ほっとするけど、哲学…

内田けんじ監督「アフタースクール」496本目

先入観?でかなり誤解してました。(私そういうの多いな) 高校の同窓会を行うために昔の仲間に連絡したり、再会してやけぼっくいに火がついたりする映画だと思ってました。おもいきりミステリーだったんですね。先に見た「鍵泥棒のメソッド」に連なる、意外…

松田定治監督「丹下左膳」495本目

1958年、丹下左膳を大友柳太郎が演じたものです。 映画がカラーになったばかりのこの頃の時代劇って、本当に登場人物たちが生き生きと、美しい着物を着こなして誇らしげに演じていますね。 いまの時代劇を見ても、着物がきゅうくつそうに見えてにそういう華…