映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督「上海特急」237本目

1932年作品。「間諜X27」でマレーネ・ディートリッヒに惚れたので借りて見ました。 いやーやっぱり可愛い。ツンデレどころかツンツンだけど、本当は情熱的。 何よりも、名前が上海リリーですから。シャンハイリリー! 胸がどきどきしてきます。むかし、多分1…

ロジェ・ヴァディム監督「危険な関係」236本目

ひとり「ジェラール・フィリップ映画祭」のつづき。 1959年、彼の晩年、といってもわずか36歳のときの作品。 すっかり大人のいい男になってます。何をやってもスマート。そしてスタイリッシュな夫妻の妻のほうは「突然炎のごとく」ジュールとジム、のジャン…

山田洋次監督「遥かなる山の呼び声」235本目

1980年作品。ずいぶん昔ですねー。倍賞千恵子も高倉健も若くて、吉岡秀隆はまだりんごホッペの可愛いチビです。 亡き夫が遺した北の国の小さな農場を、ひとり気丈に切り盛りする倍賞千恵子。言い寄るスケベ社長にハナ肇。どこからともなく流れてきて、農場で…

降旗康男監督「冬の華」234本目

1978年作品。高倉健が主演の、現代やくざ映画です。 健さんのルックスは不変なのですが、まわりに目を移すと、池上季美子が女子高生だったり、やくざの会長がシャガールを買いあさってたりと、時代を感じされるディテールがあります。敵の組の人間は平気で殺…

ロバート・ベントン監督「白いカラス」233本目

2003年作品。うーむ・・・。人種の問題って、私にはぴんと来ないところがあるけど、深いんだなぁ。アンソニー・ホプキンスが、才能豊かだけど問題をずっと隠してきた男。人種差別をしたと決めつけられて大学教授の職を失い、妻も亡くし、1人で暮らす老人だ。…

滝田洋二郎監督「陰陽師Ⅱ」232本目

2003年作品。陰陽師に野村萬歳、というのは映画史に残るくらいのベストキャスティングですね、というかほかに演じられる人がいる気がしない。伊藤英明のワトソン君的役割もぴったり。 第一作はそれなりに楽しんで見た記憶があるけど、2は・・・ストーリーも…

川島雄三監督「とんかつ大将」231本目

1952年作品。 こういう名前のとんかつ屋ってありそうだなぁ。と思ってググったらいっぱいあった。下町の“相談役”と慕われている、“とんかつ大将”。実は大臣の息子で医師だけど、横丁に下宿して原稿書きなどして暮らし、町の人たちに混じって好物のとんかつを…