映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

フランク・キャプラ監督「スミス都へ行く」405本目

いい映画だ! 友達や家族や子どもたちに見せたい映画です。1939年、第二次大戦前の作品です。 今と違って、小さい子どもたちが思い切り労働してる。 今みたいにいろんな民族、いろんな利益団体の人たちが議員をしてなかったかもしれないし、「巨悪」が全利益…

北野武監督「HANA-BI」403本目

なるほど、こういう映画だったんだ。 タケシの映画は暴力がすごいと聞いてたのでほとんど見てなかったけど、暴力のレベルは「悪の教典」や「バトルロワイアル」の後に見る分にはまったく問題ありません。この人の映画は、沈黙のシーンの一つ一つにも、恐ろし…

アピチャッポン・ウィーラセタクン監督「ブンミおじさんの森」402本目

イギリスやアメリカから支援して作ったらしい、タイの映画。 監督の名前は、覚えるどころかカタカナなのに発音もできず、コピペせざるを得ない。アメリカではなくヨーロッパ、イギリスではなくフランスで受賞する作品。 カンヌの審査員たちは、日本の映画の…

山根成之監督「五番町夕霧楼」404本目

松坂慶子の若い頃って、綾瀬はるかと似てるなぁ。とってもきれいです。 奥田瑛二演じる、ちょっと屈折してるけど純粋な若い男の役もいい。 感動的なお話だし、いいんだけどちょっときれいにまとまってるなぁ。 物足りない…というわけでもないけど。佐久間良…

篠田正浩監督「夕陽に赤い俺の顔」401本

1961年作品。 デビューしたばかりの篠田正浩が監督、寺山修司が脚本。 ユニークでスタイリッシュな殺し屋コメディ。 「murderer 8」は炎加世子、内田良平(伍長)、渡辺文雄(フットボール)、水島弘(ドクター)、諸角啓二郎(香港)、三井弘次(越後一家)…

フランク・キャプラ監督「或る夜の出来事」400本目

面白い!楽しい! コロコロ転がりながら、好きになったり嫌いになったり、あっちに行ったりこっちで立ち止まったり、そんな中で気の強い男女が恋に落ちる。似たところのある映画をたくさん見たけど、これが元祖だったのですね。 同じ監督の「素晴らしき哉、…

宮藤官九郎監督「真夜中の弥次さん喜多さん」399本目

すごく奇妙キテレツだけど、楽しかった。 クドカンのイマジネーション、妄想、大爆発。 ジャンルとしては、松本人志の映画の仲間みたい。 日本映画専門チャンネルの無料デーに見ました。クドカンと軽部さんのトークもついてます。 映画デビュー作ということ…

是枝裕和監督「幻の光」398本目

そうか、デビュー作からこんな映画を撮る人なんだ、是枝監督って。 元気で明るくて強いイメージの江角マキコにこの役を当てるというセンス。 彼女だから、こんな状況でも死にからめとられずに前を見る女性がリアルに見えるのかな。 HuluをPC上でで見たので、…

エミール・クストリッツァ監督「アンダーグラウンド」397本目

170分の長尺作品。 私は登場人物がたくさんいると、すぐに覚えられない。 この映画だと、背格好と髪型とヒゲが同じマルコとクロの区別がつくまでに1時間かかります。 だから家でレンタルして、繰り返して見ないとだめ。ありがとうパッケージ。 で、1時間た…