映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2014-08-08から1日間の記事一覧

小津安二郎監督「晩春」762本目

小津映画の”わざとらしさ”が、笠智衆と原節子にだけある。杉村春子も月丘夢路も演技は自然なのに、この二人はいつも微笑んでいる。そんなアルカイックな地上の桃源郷のような美しさにいつも見とれてしまうけど、不自然なものは不自然だとも思っていました。…

アレハンドロ・ホドロフスキー「エル・トポ」761本目

あのホドロフスキーの出世作。 ジョン・レノン&オノ・ヨーコが大絶賛したとか、いろんな評判を聞くけど、自分が神になって監督も主演もなんでもかんでもやって、息子も出演させるなんて映画は、狂人の世界だから面白いというなんだろうと思う。私はダリは好…