映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2014-12-04から1日間の記事一覧

内田吐夢 監督「浪花の恋の物語」817本目

ものすごく良くできた作品でした。 古典を、作られた古臭い作品として再現するのではなく、人形浄瑠璃の舞台を見ている近松を冒頭に配することで、今起こりつつある事件を、たまたま劇作家が書き留めただけなのだ、と表現する。観客は近松とともに事件のなり…