映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2015-07-12から1日間の記事一覧

スティーヴン・ザイリアン 監督「オール・ザ・キングスメン」1036本目

設定が理解できるまで時間がかかってしまった。 これは私の理解力が低いせいだと思う…。 でも理解できたら面白くなってきた。地方の知事選やその周りの人たちの不正、巻き込まれる人たちを描いた作品。 普遍的なテーマだけど、候補者同士だけじゃなく、関係…

エドワード・ズウィック 監督「ディファイアンス」1035本目

辛いなぁ。 国どうしですらなく、ただ民族のせいで虐殺されていた人たちが、勇気を振り絞って生き延びようとする姿に、思い切り感情移入して、彼らの仲間がやられるたびに「ああっ!」と声が出たり、涙ぐんでしまったりします。 それでもこの映画には光があ…

武正晴 監督「百円の恋」1034本目

面白かったしいい映画だった。全体の出来とか考えても、「0.5ミリ」よりいい映画かもしれない。 でも構成がキレイすぎて、どん底の人間でも這い上がれるぞというような夢をみさせようとしてるのか、というようなまとまりがありすぎる。などと思ってしまう…

安藤モモ子監督「0.5ミリ」1033本目

面白かったー。3時間半あっという間。 エピソードの1つ1つが、普通なら「ありえない!」と思いそうなんだけど、ここまでアケスケに人間の裸の部分を見せつけられると、当たり前に思えてきます。年をとると変わるんじゃなくて1枚1枚何かが剥がれて、隠し…