映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2015-08-02から1日間の記事一覧

エーリク・ポッペ 監督「おやすみなさいを言いたくて」1057本目

妻であり、母でもある戦場カメラマンが、家族の理解の限界や自分自身の良心と、報道という使命(あるいは極限状態に対する中毒的渇望)と戦う映画。この過程はやや左寄りで、自分の妻が戦地に向かうことに耐えられない夫も、地元ダブリンでは対岸にあるセラ…

アルフレッド・ヒッチコック監督「間諜最後の日」1056本目

1935年の作品。 ピーター・ローレがまたまたアクの強い役どころ。信用できるのかできないのかわからない外国人スパイです。 それにしてもこの頃ってスパイ映画多いね。ヒッチコックに限らず。イギリス時代の作品はクールで演出抑えめな印象です。その分、ピ…

アルフレッド・ヒッチコック監督「見知らぬ乗客」1055本目

ヒッチコックがハリウッドに行った後、1951年の作品。これは文句無しの傑作。 急に画質が良くなって、粘りつくような怖さが出てきました。これがハリウッド。私が「すごいけど苦手」だと思うヒッチコック映画の世界です。ああ、見続けるのが辛い…と思わされ…