映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2015-09-12から1日間の記事一覧

若松孝二 監督「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」1117本目

スペインの「サン・セバスチャン映画祭」で上映される日本映画をかたっぱしから見るという企画、これでいったん最後です。フィナーレを飾るのにふさわしい力作でした。知らない人はいない「あさま山荘事件」は、そこに至る前の時間のなかで行われてきたこと…

ジェームズ・マーシュ監督「博士と彼女のセオリー」1116本目

いい映画だった。 何かが解決したわけでもないし、現実はこのまま続いていくんだけど、みんなそれでいいんだ、と暖かい気持ちになります。耳の外のどこかから、倫理を責める声が聞こえるような気もするけど・・・。 ホーキング博士という頭脳がずっと生きて…

ジム・ジャームッシュ監督「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」1115本目

バンパイア映画といっても、いろんな仕掛けがあるもんだ。 この映画はとにかく、世紀末的でデコラティブな美術と、ハードで重めの音楽の完成度が高くてユニーク。 なんとなく、アダムとイヴのキャラクターが素敵で、もっと見ていたい気持ちになってきます。 …