映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2015-12-05から1日間の記事一覧

グザヴィエ・ドラン監督「わたしはロランス」1183本目

若い頃、たとえば20歳前後で、自分が本当にやりたいことがわかってる人っているよね。グザヴィエ・ドランって人も、そういう人だ。才能や実行力もだけど、そこが何よりうらやましい。抑圧された欲望があるからるからやりたいことが研ぎ澄まされてくるんだ…

ヌリ・ビルゲ・ジェイラン 監督「雪の轍」1182本目

トルコ映画ってのは、こんなに老成してるのか。「サイの季節」もイランとトルコの映画らしいし、映画業界の成熟を感じますね。 これは家族のあいだのつながりや、人間の強さと弱さと・・・言葉で言うことと心の中にあること、をキリキリと深く踏み込んで描い…

バフマン・ゴバディ 監督「サイの季節」1181本目

詩人と運転手の現在の姿が、どっちがどっちかわからなくなっちゃって、がんばって見たけどちょっと混乱した。 しかしストーリーはわかった。 革命・・・がすべての原因で、それだけなのかな。これは才能と愛のあふれるカップルに横恋慕した男の執念の物語だ…