映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2015-12-20から1日間の記事一覧

ヘンリー・キング 監督「キリマンジャロの雪」1207本目

つかみどころのない映画だ。 ヘミングウェイって人や、その世界が私にはまだちっともわからない。 その作品やライフスタイルが今のアメリカの人たち(特に男性、特に粋人)に大きな影響を与えた、というのがどういうことか、理解とか共感とかしたいのに。「…

ジェームズ・ホエール監督「フランケンシュタイン」1206本目

1931年の作品。 なんか、不思議な感じ。 人造人間の造形はいつものイメージ通り、フランケンシュタイン博士はイメージより紳士的で線が細い(あんまりマッドサイエンティストっぽくない)、でも、博士の婚約者がめちゃくちゃ1931年然としていて(髪にアイロ…

小津安二郎監督「お早よう」1205本目

この映画も、前に見たんだけどなぜか記録を取ってなかった。1959年かぁ。 のんびりとしたホームドラマのようでありながら、けっこう嫌味でイジワルなご近所づきあいの物語なんですよね。杉村春子が嫌いになってしまいそう。最初に見たときは、ちょっと嫌な気…

J.J.エイブラムス 監督「スター・ウォーズ フォースの覚醒」1204本目

面白かったーー。満足です。 40年近く前に第1作を見て、ミレニアム・ファルコンがワープするときの映像表現や、ライトセイバーを振回すときの「ぶんっ」ていう音をきいたときの胸の高まりがよみがえってきます。たとえば「2001年宇宙の旅」は細部の緻密さや…