映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2016-06-12から1日間の記事一覧

大根仁 監督「DENKI GROOVE THE MOVIE? 石野卓球とピエール瀧」1346本目

これは映画として感想を書くべきものか? ドキュメンタリーではあるけどストーリー性はない。(いいことだ) 1曲まるごと流れるクリップはないので、MTV的ではない。私はオレンジとAしか持ってないけど、結成当初から今までの彼らのことが、なんとなくうま…

ジャック・オディアール 監督「ディーパンの闘い」1345本目

重い作品(ハッピーエンドでないもの)のときは、ギンレイホールの席が空いているということがわかった昨日でした。同時上映の「サウルの息子」とは比較にならないくらい見やすい作品だけど、一度暴力を経験したものに一生ついて回る獣の習性、のようなもの…

ネメシュ・ラースロー 監督「サウルの息子」1344本目

2015年制作のハンガリー映画。 アウシュビッツで、最終処理という”汚れ仕事”を担わされていた「ゾンダーコマンド」と呼ばれるユダヤ人たちがいました。主人公サウルは、背中いっぱいに大きく赤で「X」印をつけられた上着を着てその仕事に黙々と従事していま…