映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2017-03-20から1日間の記事一覧

安藤尋 監督「海を感じる時」1521本目

原作は1978年の出版。大昔に読んだと思ったけど、本当に映画の36年も前の作品だ。 思いのほか力作でした。しかしこんなお話だっけ・・・。 ”私の中には海がある”みたいな書き出しじゃなかったっけ。 「DJあおい」にぶった斬らせたら、ひとたまりもないよう…

廣木隆一 監督「L’amant ラマン」1520本目

「17歳」の流れで見てみた。 2004年といえばもう13年も前です。 いきなり冒頭で刺青を掘っている中村達也の髪がまだ長い。でも彼も男3人も、あんまり変わらないなぁ。 ハナコの演技が硬すぎてどうしようって感じだし、ちょっとスタイリッシュに仕上げよ…

フランソワ・オゾン監督「17歳」1519本目

なんかこういう映画ってあるよなぁ。この間見た「ドリーマーズ」とか・・・「ニンフォマニアックス」はその最たるものだけど。「ラマン」とか。自分の若さを持て余してドブに捨てるようなことをせずにいられなくなる、若い女の子の話。 この映画の面白いとこ…

若林栄二郎 監督「遊星王子」1518本目

1959年の日本映画。つまり昭和でいうと34年か。終戦が20年だから、さすがに焼け野原などはもうないけど、高度成長期というにはまだどこかのんびりした生活ぶりです。 でも、ぱっと見いまとそう変わらないのに、博士のお宅に、書生とその弟たちが靴磨きなどし…