2017-01-01から1年間の記事一覧
2014年のフランス映画。 ひとことで言うとフランス版「ハングオーバー!」+「ホームアローン」かなぁ。楽しい映画でした。相当のバカ騒ぎをしてるけど、なんとなくスケール感はアメリカより小さめ。主人公がマンガを描く人で、タイトル&テーマが「Babysitti…
1972年夏に実際に起こった事件を1975年に映画化したもの。 こんな素顔さらしまくりの、名前呼びまくりの、素人まるだしのスカスカな犯罪があるのか?という間抜けさが、緊張で凍っておかしなことになっている。Blu-Rayに監督自身の解説が入ってて、なかなか…
どんな映画だっけ?と思って見始めたら、のっけからジョン・クリーズ、しかも裁判のときの大げさなカツラ姿。続いてマイケル・ペイリンが吃音の青年役。なんだ、モンティ・パイソンものじゃないか(嬉しそうに)。 ワンダ(演じるジェイミー・リー・カーティ…
原題が「The Big Sleep」だ。本のタイトルは「大いなる眠り」、これなら昔読んだはず。これが原作だとは知らなかったわ。しかし「三つ数えろ」もいいタイトルだな。次に驚いたのは、フィリップ・マーロウが38歳だということ。いくらなんでも老けすぎだろ!の…
これがタルコフスキー監督最後の作品。少ない!でもどれも長い! セリフ多い!耳でひとことも聞き取れない言語でこれは、なかなかの集中力を要求します。 このセリフの多さ、理屈っぽさ。理屈っぽいのに”意識高い”かんじがなくて、土着の哲学を語ってるよう…
この原作がアメリカでベストセラーになるのって、女性たちが自分のことのように思うから?憧れるから? 自分と同じような部分のある女性が、とても自分ではできない冒険をするのに憧れるから? 人気作家で恋多き女って・・・真似のしようがないわ・・・。バ…
また渡辺謙か・・・しょうがないか。他にもいい役者さんがいるんじゃないかとも思うけど・・・。 え、ジュリエット・ビノシュ?フランス人が英語を話してこの映画に出る意味があまりわからないけど、彼女の実在感はこういう作り物がたくさん出てくるフィクシ…
映画としては、前作のコピーみたいで実につまらないんだけど・・・ セットも演技も硬くてこなれてなくて、しっくりこないうちにクライマックスの「クイーン・ムセット」(もちろんエリカ・バドゥ)のバンドバトルに突入。この映画はもう、この場面だけあれば…
胸の奥にしみる。中南米的なやわらかい情緒が。 初めてこの映画を見たのは多分2000年代だろうな。バブルの時期にサンバ・カーニバルだのカリビアン・カーニバルだのといったイベントを野音とかでばんばんやってた頃にこの地域の音楽に出会って、なんでこう琴…
本当にあるのでは?あるのかも?とぞっとする映画でした。 実際には逃げ出す間もないのかもしれず、こんなにドラマチックな逃亡劇が繰り広げられることはないのかもしれません。特殊な兵器や怪獣やサイコパスは出てこないし、超常現象も起こりません。世が世…
1922年のドイツ映画。 どんなに古くても夢中になって見られるけど、サイレント映画はきつかった・・・。 フリッツラングだけど、怪人も狂人も出てこないドラマだから。 しかも3時間もあるし、VHSで画質がすごいから。なんとか数日かけて最後まで見たけど、…
ずいぶん長い間、映画を見てなかったと思ったけど、1週間ぶりか。 この映画もずっと見たかった。ちょっとセクシーな独身男の生活を描いた映画かと思ったら、女にはよくモテる。会話を見てるとどうも俳優らしい。それどころじゃない、ハリウッドスターらしい…
1969年の作品。 そろそろ私は、タルコフスキー監督は天才ではないかと思い始めてる。(すみません、いまさら) この映画も冒頭からなんだか凄まじく美しくて鋭いんだよね。 ロシア語って一文字もわからないけど。一部のゆるみもない映像。どこを切り取っても…
2004年のギリシャ映画。 ギリシャって、1993年に旅行でアテネと島にちょこっと行ったけど、その時のギリシャとここは全く違う。オデッサってウクライナの南端だったんですね。そこからギリシャはまだまだ遠い。首都以外のギリシャの荒地をひたすら歩く。「旅…
美しい映画だなぁ。おそらく監督の美意識なんだろうな。エティエンヌが訪ねて行く家の外径が美しい。エティエンヌを演じるグザヴィエ・ドランの表情も、彼を愛するマルティンの大きな青い目も。こういう、激しいものが何もなく、何もかもたゆたうような映画…
1988年の作品。30年も前だ。 この映画、当時も見た覚えがある。桂枝雀が大好きだったからかなぁ。 改めて数十年ぶりに見てみると、松田洋治の演技は確かに天才的。才気走った少年という役にぴったりですね。セクシーで鋭くて悪い大人の男の役をやるようにな…
驚くほど地味な映画だった。嫌いじゃないけど、映画館でうっかり寝てしまったらあっという間に終わってしまいそうな映画。ベルギーの映画だし、かつておののきながら読んだベルギーの小説家アメリー・ノートンの「午後4時の男」みたいな圧力のすごい映画かと…
2016年のイタリア映画。 イタリア映画の新しいのなんて見たことないから楽しみに見たけど、言葉が多い映画の割に、会話劇として(例えば音だけで、ラジオドラマとしても)醍醐味が感じられるような鋭いトークって感じでもなかった。 最近よく見てるフレンチ…
1979年の作品。 ソビエト的な執念深さに惹かれる。 虚飾のない、鉄骨ばかりのゴツゴツした街とか。人物たちの険しい表情、顔に必ず刻まれている深い皺。 感情を配したカメラとあいまって、ストーリーを見なくても美しい。 ひたすらトロッコ列車で移動するだ…
1976年の作品。<ネタバレあり> 監督最後の作品にやっとたどり着けました。しかし・・・あんまり盛り上がりませんでした。。 いんちき霊能力者ブランチィを演じてるバーバラ・ハリスは、ヒッチコック映画によく出てくるおてんばで可愛い女性でとってもチャ…
92分の「秋のソナタ」のあとに、もっと短い「仕立て屋の恋」を見てみる。 「髪結いの亭主」も日本の大人向けの小説みたいに域でロマンチックなタイトルと内容だったけど、これもそうかな、と期待する。期待しつつも、仕立て屋の恋といえば朝ドラ「カーネーシ…
イングリッド・バーグマン!大変美しいおばさまだと思ったけど、声が渋くて誰だかわからなかった。このとき63歳。 昨日見た白黒映画「恥(1968年)」に出ていたリヴ・ウルマンが、10年後のこの作品でもまるでお嬢ちゃんのような感じなのも驚異的な若さ。この…
1968年のソビエト映画。もちろんVHS。2本組で3時間52分!だけど、原作は文庫本で5冊だからなぁ。 これでも相当はしょっていて、いきなり長老の居所でのカラマーゾフ家族会議から始まります。 原作を読んでから、あるいはストーリーを知った上で名場面を…
アマンダ・サイフリッド=ソフィーがのっけから美しすぎる。結婚式に出席した時の彼女の美しさといったら。ここまで美しい人が普通の女の子として扱われるのが信じられないくらい。 ガエル=ヴィクターももちろんチャーミングだけど、若干印象の薄いおちゃら…
ああ、ひどい映画だ(嬉しそうに) ロバート・ロドリゲスの世界だな。 これもガエル君おっかけで見ましたが、「ハッピーエンディング」と真逆の、冷血非道の麻薬王の役です(笑)。あの映画とは発声も違う。幅広いなぁ。「天国の口」で一緒に出てたディエゴ…
スペインとメキシコの合作映画なんて素敵です。想像がつかないから。 主役の女の子のちょっぴり濃い容貌も、不思議な造形の要請がスペイン語でしゃべってる感じも、ワクワクします。それにしても軍人の描写は戦争映画みたいに最初から残酷だけど。(この辺が…
ケイト・ハドソンって「あの頃ペニー・レインと」のイケてるお姉ちゃんですね。11年ですっかり強く輝く大人の女性になりました。どちらの映画でも、周囲の人々へのファンサービスが忙しい、優しいけど本音を見せない女性って感じ。根っこから明るいって感じ…
1968年の作品。 マックス・フォン・シドーとリヴ・ウルマン、そろそろ私も見慣れてきました。 戦争のため楽団が解散して島にこもった演奏家夫婦が、戦乱に巻き込まれてしまう。戦闘機から降りてきたパラシュートを見に行ったことで敵に通じていると疑われ、…
1929年の作品。昭和でいうと4年です。すごいフィルムが残ってたなぁ! 今から90年前。突貫小僧さん生きてたら90いくつ、当時の彼から見てひいおじいさんより上くらい。 これずっと見たかったのです。TSUTAYAプレミアム、ばんざい。 何がすごいって、一般家庭…
原題は「Demolition」。解体という意味だそうです。妻を亡くした夫が壊れていくってことか、彼が周囲のいろんなものを破壊していくってことか。詩のようにロマンチックな邦題も、悪くないです。 「雨の日は会えない、晴れの日は思い出す」というのは、車に妻…