映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2020-02-21から1日間の記事一覧

ブルース・ベレスフォード監督「テンダー・マーシー」 2412本目

えっロバート・デュバル?こんな普通の人だったっけ?私の中の彼はなんとなく“獰猛な人”(※「地獄の黙示録」の見すぎ)なので、穏やかすぎて誰だかわかりませんでした。獰猛というより、優しくてダメな男です。無銭宿泊~泊った分働いていきます~雇ってくだ…

吉村公三郎監督「わが生涯のかがやける日」2411本目

(ネタバレあり) この作品は1948年制作。李香蘭として中国で活躍したあと、敗戦した日本に戻ってきてからの山口淑子の出演第一作です。 猥雑な戦後すぐの東京が舞台で、アジアのどこかの都会みたいなエネルギーが惹きつけます。森雅之がいい男すぎる…。山口…

イングマール・ベルイマン監督「叫びとささやき」2410本目

ちょっとホラーでしたね! 「叫び」は死に至る病を得た長女が絞り出すもの、「ささやき」は病人をおもんばかって妹たちと召使いが、声すら出さず息だけで話す音。ベルイマンの映画は最初に「沈黙」を見て、カメラがあまりに女優たちに寄ってるのに度肝を抜か…