映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2020-02-26から1日間の記事一覧

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督「ベロニカ・フォスのあこがれ」2417本目

今なかなか見られないレアものです。某図書館で借りました。 「マリア・ブラウンの結婚」も面白かったけど、こっちは最初からなんだか異形な映画です。全盛期を過ぎた女優が中心ということで、当然思い出すのが「サンセット大通り」ですが、あちらはきちんと…

アリーチェ・ロルヴァケル 監督「夏をゆく人々」2416本目

イタリアの、ネオ・リアリズモっていうんですかね、海外のドキュメンタリーみたいな演出のなさそうな映像のなかで、しかめ面のお父さん、優しいお母さん、野性的な女の子たちが素朴に暮らしている…その中に唐突に入り込んでくるテレビの撮影隊。水の精みたい…