映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2020-08-09から1日間の記事一覧

ユーリー・ノルシュテイン監督「ユーリー・ノルシュテイン傑作選」2648本目

「25日・最初の日」、「ケルジェネツの戦い」、「キツネとウサギ」、「アオサギと鶴」、「霧の中のハリネズミ」、「話の話」の6つの短編アニメーションを集めたもの。Amazonプライムの中のCinefil WOWOWチャンネルで見ました。 絵本の中の絵に見入ってしま…

セバスティアン・レリオ 監督「ナチュラル・ウーマン」2647本目

現実では知る機会の少ない、トランスジェンダーが「常識」の矢面に立たされたときに起こることを描いた作品。マヌエラはきれいで女性らしく忍耐強く、観客は彼女の窮地に同情してしまいます。でも多分、彼女のことを気味悪いと思う感覚って、一部の人にとっ…

アッバス・キアロスタミ監督「友だちのうちはどこ?」2646本目

この監督の映画はもう何本か見たので、大きな不幸とか予想しないでのんびり楽しめたけど、初めてだったら子どもなりの緊迫感や恐怖を自分のものみたいに感じて、けっこうツライ感じで見てしまったかも。大人たちはみんな、無意味に自分の威厳を保つことしか…