映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2020-10-21から1日間の記事一覧

バルタザール・コルマウクル 監督「湿地」2703本目

<ネタバレというかネタ推測あり> 北欧ホラー、しかもアイスランド。レイキャビクは島の中では南西にあって比較的温暖で明るい街だったけど、この映画を見ると、アキ・カウリスマキの映画の中のル・アーブルみたいに陰鬱だ。しかも悪趣味。遺体から取り出し…

衣笠貞之助 監督「狂った一頁」2702本目

1926年の作品。まあなんと昔の映画。昭和の初めです。精神病棟らしい、窓にパイプの入った小さい個室で、いかにも狂女然とした人たちが狂態をさらしています。音楽はあるけど台詞はない。サイレント映画だけど、画質が悪いことを除けば少しも古さは感じませ…