2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧
貧しい戦後の日本の街並みが、懐かしいような気がして(生まれる前だけど)ずっと見ていたい。とても美しく思えて。 賢くてけなげな、小さい妹は菊沖典子という子役。映画はこれしかKINENOTEに記録がありません。どんな大人になったんだろうな。主役の少年を…
1937年の作品。サイレントの「メトロポリス」が1927年、「M」が1931年(1934年にフランスへ亡命、その後ハリウッドへ)、その後10年もたっていないのに、音楽も演技もすっかり洗練された、ハリウッド的な作品になっています。 内容的には、一度悪役を押し付け…
ミュージシャンのドキュメンタリーもけっこうKINENOTEに登録されてるのに、これだけは見つからなかったので、ここでだけ感想を書きます。 デヴィッド・ボウイの相棒だったミック・ロンソンのドキュメンタリーがすごく良くて(彼が初期のボウイのきらびやかな…
アラン・ラッド、見たことがあると思ったら「シェーン」だ!ヴェロニカ・レイクは「サリヴァンの旅」のデキる美女だ。(あの映画大好き)そして豪華なのはキャストだけじゃなくて、脚本欄に書いてあるのはレイモンド・チャンドラー!書下ろしなんですね。ど…
<ネタバレだらけ> 事前知識なしで見たので、(あれ?「グレーテスト・ショーマン」の前日譚?)などと思って見ていたら、そんなハッピーな映画ではまったくありませんでした。クリスチャン・ベールが出てきた時点で疑うべきだった。 トリックの部分は荒唐…
冒頭の出演者名が左から右に流れるのがふしぎ。日本語の縦書きの文庫本みたいで。 最後はふつうに下から上に流れるのにね。 この映画は、主演女優賞をいくつも取ったらしいブレンダ・ブレッシン、お母さんの演技がやっぱり最大のポイントだなぁ。普通ですご…
ジギー・スターダストの頃までのボウイを「スパイダーズ・フロム・マーズ」として強力にサポートして、1993年に亡くなったミック・ロンソンについてのドキュメンタリー。 デヴィッド・ボウイはすごく素晴らしいアーティストだし長く第一線にいつづけた人だけ…
フランス語圏がアフリカにある。アフリカのヨーロッパ地勢図って頭に入ってないから難しいけど、ジブチはアラビア半島に一番近いアフリカだ。 この映画を見たあとで「アヴリルと奇妙な世界」を見たら、アヴリルの声はオルガ・キュリレンコがぴったりだと思え…
<ネタバレあり> 最後の10分間が‥‥。しれっと何の盛り上がりもなく事実の羅列のまま終わるこの演出が、監督自身の感情の欠落、レイモンの視点を感じさせてゾッとしますね。(もちろんそれが演出意図なんだけど)レイモンは、たとえて言うと「永遠に僕のもの…
尖ってるなぁ。純粋だなぁ。このとき寺山修司36歳。父親が戦死するという経験は今の若者にはないけど、青森の田舎で育つことや、個人を無視した社会のシステムに取り込まれることの無情は今とそれほど変わらないんじゃないだろうか。でも、今の36歳もこんな…
昔見たけど、いまSNSで流行ってる「7 days books challenge」というやつで、自分の7冊のうち1冊をこの原作本にしたので、改めて見直してみました。 <ネタバレあり> 原作のほうは、昔話を英語の下手な人が英語で語るような、ユーモラスでふわふわしてお話な…
「終わらないメロディー」ってサブタイトルがちょっとイケてないけど、まいっか。 ビーチ・ボーイズの曲はずっと好きで、「ああいう良質なポップスこそ高度なんだ」「ジャズの理論を勉強してるからね」「生みの苦しみでブライアン・ウィルソンはおかしくなっ…