映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2021-04-04から1日間の記事一覧

ミミ・レダー監督「ビリーブ 未来への大逆転」2934本目

原題は「On The Basis of Sex」、多分「性別を根拠として(~してはならない)」だろうな。「~」には「差別」が入りそう。邦題を考えた配給会社マーケティング担当者の苦労がしのばれますが(「ドリーム」のタイトルと同じセンスだよね)、女性に勇気を与え…

ルキノ・ヴィスコンティ監督「イノセント」2933本目

この作品は、なんでいつも正装してるんだろうというくらい、豪華なドレスだらけで男性はほぼ常時白の蝶ネクタイ。冒頭からおなかいっぱいになるくらいお金かかってます。 でも、ここで描かれているのは極めて普遍的なテーマなんですよね。タキシードを着てい…

ルキノ・ヴィスコンティ監督「家族の肖像」2932本目

興味深い新作が次々と公開されるのをしり目に(お金ないし)今誰も見ないような微妙な作品を見続ける日々‥‥ この作品は冒頭クレジットにフェンディとかイヴ・サンローランとかの名前が次々に出て、もうそこからして貴族的(笑)。ヘルムート・バーガーの斜に…

ジュリアン・テンプル監督「LONDON CALLING ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー」2931本目

私はピストルズとかダムドみたいな頭の悪そうなパンク・ロッカーが好きだったので、政治色の強いクラッシュは「へん!」だったのですが、フジロック第一回(1997年開催)を聴きに来日して、2日目が台風で中止になったら富士急ハイランドでジェットコースターに…