映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ダーレン・アロノフスキー監督「π パイ」3185本目

ジャケットのイメージから、1930年代くらいの、フリッツ・ラングとかと同時代くらいの作品かと思ったら、「ブラックスワン」とか「マザー(私だけ、全然理解できずにトンチンカンな感想書いてたやつ)」の監督のデビュー作じゃないですか。 映画冒頭、モノク…

本多猪四郎 監督「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」3184本目

「白い帽子の女」に続いて、ブラピつながり(!?)で見てみます。(彼が小さい頃に見て衝撃を受けたとWikipediaに書いてあった) 感想は、この時代、子供向けパニック映画みたいな、怪獣やばけものと人間、あるいはそういったもの同士が戦う映画が数限りな…

アンジェリーナ・ジョリー・ピット監督「白い帽子の女」3183本目

冒頭の、オープンカーで風光明媚な土地を走りゆくブラピとアンジー。フランス映画みたいだ…。このときアンジーの名義には「ピット」が入っている。几帳面な。 彼女のプロフィールを見ると、10代の頃に鬱をわずらったなど、この映画の主人公をほうふつとさせ…

デイモン・ガモー 監督「あまくない砂糖の話」3182本目

とうとう初めて、健診の結果コレステロール(LDL)が”要治療”の域に達してしまった。今までは、健診の前にしばらくイカとかステーキとか揚げ物とか食べなければいいんでしょ?くらいしか考えてなかったけど、これはちょっと本気出すしかない…。 私は最近、揚…

ウェス・クレイヴン監督「サランドラ」3181本目

「サランドラ」ってタイトルはまったくの日本オリジナルなんですね。サスペリアの仲間みたいで、ポスタービジュアルと合わせるとなんとなく怖そうで良いです。しかし自由だな… 「エルム街」と「スクリーム」のウェス・クレイヴン監督。最初からなんとなくB級…

クレイグ・ギレスピー 監督「ラースと、その彼女」3180本目

「空気人形」でもピノキオでもなかった。あくまでも事実を客観的に、ファンタジー化せずに対処した映画だった。ハートウォーミング・コメディというジャンルかな? これって多分、人形を亡き妻と思い込んでいる重い認知症のおじいさん、とかと似た感じなんだ…

荒木伸二 監督「人数の町」3179本目

設定が面白いので見たかったやつ。でも、落としどころをどうするのかなと思ってたら、やっぱり今一つ落としきれてない結末だったかな、と思います。 出ように出られない謎の音楽~ノイズ~割れるような頭痛は、孫悟空の「キンコジュ」みたいだな。私たちはし…

キム・テギュン 監督「暗数殺人」3178本目

パズルで犯罪を解くようなミステリーかと思ったらシリアスな”未解決事件”のドラマだった。逃げを打つのがうまい容疑者と刑事との攻防が見ごたえありました。 それにしても、収監されてる容疑者に捜査中の刑事がお金や物品を貢ぐなんてこと、ありうるのか?日…

月川翔 監督「君の膵臓をたべたい」3177本目

<ネタバレあり> 一世を風靡してたなぁ。4年前の作品。北村匠海は「アンダードッグ」でアクの強い演技を見たけど、このときは内向的だけど芯が強い少年の役だ。浜辺美波が演じる桜良はひたすら明るくて可愛い女の子。女の子が桜良に感情移入する少女マンガ…

トーマス・ジャクソン 監督「99分,世界美味めぐり」3176本目

原題は「Foodies: The Culinary Jet Set」、Foodiesっていうのは日本でいうグルメライターのことかな。食のために世界を飛び回る人たち。 美味しいごはんを食べたいと思うけど、最高じゃなくてもいいし、ワインの味がわからないので、ここまで極めようという…