映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2021-12-04から1日間の記事一覧

クロード・シャブロル 監督「沈黙の女 ロウフィールド館の惨劇」3243本目

<ネタバレあり> ペール先生42歳のときの作品。まだコワイ女が定着してない頃じゃないかな。(私は常にコワイ彼女を期待しすぎてるので、実は純な女性という役も見たくなってきた) 奥様はジャクリーン・ビセットか。若い家政婦はサンドリーヌ・ボネール。…

ダニス・タノヴィッチ監督「ノー・マンズ・ランド」 3242本目

ここしばらく、U-NEXTを離れて、TSUTAYA宅配レンタルの「見たい」リストに入れっぱなしだったものを大量に借りたのを見てます。(今朝から家のネットに障害が出てるので、ちょうどよかった)U-NEXTにもAmazonプライムにも入っていなくて、宅配レンタルでもす…

エルマンノ・オルミ/アッバス・キアロスタミ/ケン・ローチ監督「明日へのチケット」3241本目

群像劇なのかな。 急なフライトの欠航で列車にチケットを振り替えてくれた秘書に、ラブレターのような手紙を書いては消している、老齢の博士。 なにか事情があって、わがままな老婦人の世話をしながら乗っている若者。彼女は去年亡くなった将軍の妻で、若者…

ファティ・アキン 監督「そして、私たちは愛に帰る」3240本目

<ネタバレあります> トルコの現地の人たちの暮らしが垣間見られて面白い。たとえば、男も女も、白い酒を飲んでる。水を入れると白濁する、ウゾみたいな強い蒸留酒に違いない。 老人と息子、老人が惚れた娼婦の3人。彼らはドイツに住むトルコ人。息子は大学…