映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2022-11-12から1日間の記事一覧

犬童一心監督「名付けようのない踊り」 3545本目

これすごく見たかったやつ。田中泯のたくましく、なまめかしい佇まいがドラマの中に現れると、何をしてても投げ出して見入ってしまう。これまた大好きな元ブランキー・ジェット・シティの中村達也のドラムに載せて踊るなんて、すごい。刺激的。二人とも時代…

マッシモ・ダラマーノ監督「ドリアン・グレイ 美しき肖像」 3544本目

中高生のころ、オスカー・ワイルド好きだったんですよ。ヘルムート・バーガーはイメージ通りです。(2022年の今は、彼の現在の姿を映画の中につい投影してしまうけど、そうするとさらにリアリティが増してしまって・・・) で、この監督は誰だ。映画は冒頭か…

マーチン・サントフリート 監督「特捜部Q 知りすぎたマルコ」3543本目

シリーズ途中で主役のふたりが交代したことでKINENOTE上で物議をかもした作品。(まとめすぎ) U-NEXT上これだけ別料金だし、007みたいに原作ありきなので新シリーズが始まったのかなと思った。もともと原作を読もうかなと思ったんだけど、読んでてウツウツ…

クリストファー・ボー 監督「特捜部Q カルテ番号64」3542本目

<ネタバレと言えそうなことを書いています> シリーズ最高の作品と書いてる人も多い。私もそう思います。陰惨な死体もよくできてるけど、一番「人の琴線に触れる」作りになってる。 冒頭の、恋に夢中になっている若い男女に感情移入させておいての、彼女に…