2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧
吉祥寺における梅津かずおと同様、下北で鮎川一家の誰かを見かけるとその日はラッキー、と言われるほど地元に溶け込み、一生よい市民、いい仲間、憧れの人でいつづけた立派な夫婦と、美しい娘たち。 大学進学で上京して初めて行ったのが彼らの日比谷野音のラ…
歌の中に「お母さん」って入れるようなやつは、結局のところいくら反発しても母のことを忘れることなどできないのだ。 がっかりだなぁ、遠藤ミチロウの音楽はあまり聞いてこなかったけど、学園祭で豚を投げるとかズボンを脱ぐとか過激な噂はさんざん聞いてた…
ひとつのロックバンドの記録として、貴重なものだと思います。 THE FOOLSは名前だけ知ってたけど音源を聞いたことは多分ない。か、忘れるくらいわずかだ。演奏がきわめてタイトだしボーカルが立ち上がってくるし、歌詞はアナーキーなんだけど優しさもあって…
寺島しのぶがあまりにも素敵でした。知的できれいな若い女性なんだけど、肉親や恋人を立て続けに失って精神のバランスを崩している。気分とかじゃなくて病気なので、躁のときと鬱のときがあって自分ではコントロールできない。その、取り繕うところのない明…
ロンドンパンクは多少聞いてたつもりだったけど、このバンドのことは全然知らなかった。面白い人たちだなぁ。考え方は原始的共産主義コミューンというか、とても平和的で優しい。オランダ映画ってところも面白い。アムステルダムは演奏をしに行ったことがあ…
1972年。”昭和”の頃に”みなごろし”のおそろしい事件がいくつかあったのをおぼえてるけど、この事件のことは知りませんでした。ぜったいやっちゃいけない事件だ。オリンピックは国の誇りで、アスリートたちはいろいろなものを犠牲にして、ひたすら国を代表し…
はぁ。今ちょうど、たまたま、17年近く連れ添った猫に病気が見つかって、そろそろ覚悟しなければ‥というところです。猫は自分のさいごを演出するんだろうな。一人でいたければどこかに隠れる。誰かにそばにいてほしければ、私を待ってくれるかもしれない。 …
何度も見たけど、ある場所のことを思い出しながらまた見てみます。 ある場所というのは十和田現代美術館の展示室のひとつで、ハンス・オプ・デ・ベークというベルギーのアーティストの作品「ロケーション(5)」。この美術館は、1つのコンテナが1つの作品…
<ネタバレあります!> 面白かった。いろんな、新鮮な怖さを盛り込んだ意欲的な作品です。一方、どれくらい怖い映画か?私はこの映画でどれくらい肝を冷やすのか?ということでいうと、「女神の継承」>「コクソン」>「パミョ」かな。 若い女性が血まみれ…
以前、よく電柱に「茶飲友達募集」って広告が貼ってませんでした?あれいったい何なんだろう、もっと年をとったら茶飲友達が欲しくなるかもしれないから調べてみよう…と思ったこともあったのですが、あれがこの元ネタ?いくら検索しても見つかりませんでした…
刑事コジャック。というイメージがありますね、やっぱり。そうそう、「紅の豚」もだ。ドラマにもよく出てた。子どもの頃になじんでいた、渋い、いい俳優さんの一人だ。特にファンだったわけではないけど、そういう人の人生はどういうものだったのか、けっこ…
連休後半はテレビ版~映画~リミテッドイベントと、なぜかツインピークスを見まくっていたので、映画は久しぶりです。 これは「街の上で」と同様、煮え切らない男女が浮気したりされたり、一夜を共にしても手を出さなかったりする群像劇なのですが、登場人物…
ギャスパー・ノエ作品は「大凶」、という感じがあって、見るときは構えてホラー映画より緊張して見ます。 「クライマックス」が以前やけに好きで何回も見たんだけど、先日見返してみたらあまり何も感じなくなってました。監督から私がもらっていたものは「新…
ファッション産業に疑問を呈し、新しい挑戦をする人の映画は、他にも見たことがある。関根光才 監督「燃えるドレスを紡いで」だな。あちらは、中里唯馬という日本のデザイナーが、廃棄された洋服がケニアのどこかに積まれているのを再生して新しい繊維を作る…
ダリといえばもちろんあのサルバドール・ダリで、これは、ダリの映画ではなくて、地元の名士ダリの訪問を切望するフレンチ系レストランのオーナーやシェフたちの物語。他愛ない内容なんだけど、さりげなく治安の乱れをからめつつ、バルセロナ近郊の普通の人…
面白かった。コートジボアール、フランス語圏だもんな…。今勉強してるスペイン語の場合、スペインのスペイン語、コロンビアのスペイン語、キューバのスペイン語は語彙もけっこう違うと聞いてるけど、この国のフランス語とフランスのフランス語は明らかにわか…