日本映画(80年代まで)
円谷プロの1973年のテレビ作品。第一話、第二話が収録されています。豪華製作陣、豪華キャスト!昭和中期(こういう表現あまり見ないけど、きっとこれから使われていくに違いない)のクセのある映像、だんだん面白くなってきて、クセを気にせずに楽しめるよ…
1962年の作品。市川雷蔵主演の、忍者映画ブームの先駆けとなった作品だそうです。 歌舞伎とかにありそうな、悪い親方と若い奥方、若くて有望な間男、お家や身分の関係、と行ったテーマなのですが、市川雷蔵がいつもだけど今度も素敵で、とても楽しめる作品で…
1963年の映画。 白黒の画面はちょっと暗く感じるし、工場労働者たちの姿を見ると重たい社会派ドラマかと思うけど、この映画はむしろ当時の普通の若者たちの映画です。しばらく見てると、意外と新しい映画のように見えてきます。 この時代の工場労働者たちの…
なんとも、つまらない映画だったなぁ。近田春夫の曲にはいいものもあるし、キャストも魅力的になれたはずなのに、何もかもが断片的でバラバラで、間がよくない。近田春夫が愛する「ファントム・オブ・パラダイス」(私も大好き)をイメージして作った、とい…
面白かったー。 船越英二ってこういうキャラだったっけ??いいお父さんだと思っていたら、こんな過去が・・・。緑魔子は怖い怪しいお姉さんだと思ってたけど、この映画の中では(十分怪しいのは置いといて)うら若いスリムで可愛い女の子だ。 前半は、ヌー…
昔ってプラットフォームのずいぶん端っこまで人が立ってたんだなぁ!そんな駅で「電車の仲間」(ご近所さんなんだろうけど)ができたり、岸恵子のあだ名が「目玉が大きくてちょいとズベ公だから、金魚」だなんて。ちょっとリアルには想像できない日常です。 …
なんて激しいタイトル。でも思っていたのと全然違う内容でした。 確かに、侍が農民を切り捨てるようなタイトル通りの武士の残酷さも描かれますが、不倫に対する罰だったり、会社組織の厳しさだったり、「武士」より後にも続いてきた序列とか組織とかの残酷さ…
1957年の作品だけど、もっと昔の映画に見える。三國連太郎演じる軍人が威張って澄まし返っている感じが、戦後の映画じゃないみたい。 このとき三國連太郎34歳、田中絹代48歳。このお年にして16歳の女中の役がそれなりに見えてしまう。一流の歌舞伎の女形みた…
久々の小津映画。一言でいうと「小津ってノワール系だったんだ」<ネタバレあり> 小津映画は上品な表面だけ見てもわからないというのを何度か聞いたことがあったけど、今日の今日まで(まあそうだけど)くらいにしか思ってませんでした。 この映画は最初か…
<ネタバレあります> 1965年の日本映画。高度成長期のサラリーマンものですね。クレイジー・キャッツ結成10周年記念映画、と冒頭に赤字で大きく出ます。たった10年でこんな映画を作ってもらえる大スターってすごいですね。アイドル、とは違うけど。特殊技術…
沖田監督好きだし、熊谷守一の絵も好きなんだけど、この映画はテンポがやたら遅く感じられる。私がいつも忙しくしてるからかもしれないけど、守一が歩いたりアリを観察したりするテンポより、音楽やセリフのテンポが早すぎるんだと思う。音楽のリズムで見て…
そうか、このタイトルは「私が愛した少女」という意味か。公開されたのは1946年10月、まさに戦争が終わってまもない日本だけど、この映画の舞台は、都会的な子どもたち、長じて男女が馬に乗ったり寝転んだりして、楽しく歌いあそぶ美しい山あいの風景。アル…
予想と違う、おどろおどろしい始まり方。作ってる人が全然冷静じゃない感じ。こんなに重いテーマなのに、雰囲気重視の怪奇映画みたいだ。ゴケミドロだ。奥田瑛二も大学生?というくらい若いとはいえ1986年なのに(渡辺謙も若い) 、白黒なのでまるで第二次大…
この映画を借りた理由は・・・多分、昔わりと好きだった小林麻美のことを思い出してみたかったからかな。みてみたら、綺麗だし少女っぽくてすごく可愛いですね。幼い頃の私が憧れたのは、少女マンガの主人公みたいに彼女が可憐だったからなんだな〜。 いつも…
1957年の作品。 ジャケットのバイク二人乗りの写真、「ローマの休日」を思わせますね。すでに交際中だったという川口浩と野添ひとみの、瑞々しい演技がまぶしい映画です。 可愛くてスリムでどこか上品で、竹を割ったようなストレートな性格。この映画の野添…
1967年の作品。 うっかり続編「ある殺し屋の鍵」の方を見てしまったんだけど、こっちの方が評価が高いようなので、やっぱりこっちもレンタル。 不思議な魅力がある映画ですね。大映映画の暑苦しさが、市川雷蔵と成田三樹夫の涼しさで中和されていて、なんか…
1967年の作品。 同年に「ある殺し屋」という映画が公開されてて、これはその続編らしい。見る順番間違えたー。 気を取り直して。市川雷蔵の現代劇って「炎上」くらいちょい昔が舞台のものしか見たことないのでドキドキします。オープニングがまるで「ウルト…
1979年の作品。脚本は新藤兼人。 今見ると違和感があるのは、蟇目良のエキゾチックな存在感の必要性がないこと。婚約者がいる妙齢の末娘が彼とずっと二人で探偵をやること。(婚約者が刑事なのに、ほったらかしで!) 長女が駆け落ちして外で暮らしてるって…
1966年の大映映画。 普通に、むかしの時代劇。このころの時代劇は、役者さんたちがまだ着物を着なれていて自然です。昔の日本の山々は、こういう少し濁った緑・茶系の色味だった、なんてことはないか。そうそう変わるわけないですね。当時の映画フィルムの色…
1979年に日本の映画監督がコルカタに飛んで撮影したドキュメンタリー。 マザー・テレサがまだ若々しいし、コルカタはまだカルカッタと呼ばれています。 この時から40年近くたって、マザーが亡くなってからもう20年以上もたってしまったけど、コルカタの状況…
リアルで力強い映像。 主役の喋り方がほぼ、ビートたけしです。なんだよこの野郎、馬鹿野郎。巻き舌で、俺がよぅ、それでよぅ、xxってんだからよぅ。東京の下町っ子なのかな。 少年院にいたことのある人たちを使って撮った映画らしい。ドキュメンタリーに近…
1963年の作品。 2010年版を見て「こりゃ苦手だ」と思った経緯があったのですが、古いものなら好みかも?と思って借りてみました。登場人物のみなさんが大変魅力的ですね。 土井老中は若き日の丹波哲郎。極悪で愚かな殿様を演じた菅貫太郎って誰だろう?と思…
1979年の作品。 思い出してみると、この頃ってはちきれそうに豊満な女性の裸が表紙の漫画雑誌とか、ふつうに置いてあったし、その中では多分女性は押し倒されれば誰にでも抱かれていたんだろう。そういう時代の、バイオレントでセクシーで強欲なくせにセンチ…
1974年の映画。 なんでレンタルしたか思い出せないけど、送られて来たので見た。 秋吉久美子、当時20歳のはずだけど、その年の割にはうんと幼い。ちっちゃい女の子って感じです。 京王新線の幡ヶ谷駅あたりに「女子学生会館」がある設定らしいけど、駅舎の古…
1988年、割と昔の映画です。 こういう映画だったんだ。なぜこの映画を見ようと思ったのか、もう思い出せないけど、 面白いかどうかとか、共感できるかじゃなくて、何を表現しようとしたのか、よくわからなかった。 監督はこれらを美しいと思っていないんじゃ…
1968年って随分昔、50年前の映画ですね。 ベルイマン監督の映画にはいろんな特徴があるけど、この映画はかなりとんがってるなと思います。 見てるだけで耳がキーンとなりそうなコントラストの強い映像や、大昔のフランケンシュタインとかドラキュラの映画み…
1979年の作品。 新藤兼人作品、見るの久しぶり。 この映画は、エリート高校に入った息子を父が絞殺するに到るまで、そしてその後のことを描いた作品です。 テーマはとても重いのに、近所のやけに朗らかな人たちの様子や、誰も引きこもらず外の空気を吸ってい…
1979年、原作が書かれてから6年後の公開です。 最近中上健次の「千年の愉楽」を読んで強烈な印象を受けたので、早速レンタルしてみました。 荒っぽい映画ですねー。今から40年近く前とはいえ、なんとなく”戦後”っぽく感じます。 中上健次の故郷の「路地」で…
1969年の、日本・キューバ合作映画。 そんな映画があったんだね! キューバ革命10周年記念だって。日本には今も共産党という政党があるし、ゲバラの娘が赤旗に呼ばれて来日したことがあるというし、意外な接点があるってことかしら。 ゲバラがキューバ革命…
なんとなく、思わせぶりなタイトル。主人公は女以外は欲しいものをだいたい何でも持っていることに退屈して、シニカルになっているようなお坊ちゃん。 そんな青年の胸の中に純粋な思いもあるんだと思うけど、危機に際して魂を揺さぶられてる人とかの映画のほ…