日本映画(90年代以降)
久しぶりに「AKIRA」が見たかったけど全部レンタル中だったので、こっちから。 まじめに見てても、ふっと気がそれてしまうところがある。だいたいずっとハイテンションで進行して、緩急のつけ方がうまくない。こんなに素晴らしい映像、19世紀だしロンドンだ…
図らずも今朝の「あさイチ」に原作者の東村アキコが出てこの映画について語ってました。K-POPアイドル2PMのジュノが好きすぎて、熱烈なファン(東村氏自身も含まれる)のあいだで彼を日本に呼ぼうという話が出る→彼の出る映画を作ろう→東村、彼を主役にマン…
アニメの世界の7年間は長い。監督陣はその後も多数のアニメ映画を監督してるので、今同じような企画があったらさらにすごいものができるんじゃないかな。 7年前ってこんなフルCGアニメができてたんだっけ。技術もテイストも、すでに百花繚乱といったところで…
1991年、江口寿史がキャラクターをデザインしたアニメ。 この時期はまだ「厚労省」じゃなくて「厚生省」だったのか。でも独居老人問題はすでにこういう作品でも取り上げられる大きさだったってことだ。それとも近未来を想定?今はそれから30年後。老人=自分…
大人気のマンガが、アニメにもなってるけど、それを映画化したのね。 前半かなり進行が速いけど、コンパクトに、かつみっちりと作ってあるので、ちゃんと筋を追いつつドラマチックな場面を楽しむこともできます。この手の映画化は、映画だけ見ても筋も良さも…
この映画、見る前はきっと最初から最後までうるさくて忙しくてずーっと血しぶきが飛んでるような映画だと思ってました。すみません。 中村達也、俳優らしくなってきたなー。「龍馬伝」で暗殺者の役をやったときは立ち居振る舞いが現代っぽかった(それでも相…
ちっちゃいおさげの女の子が、堂々と大きな馬を乗りこなしてる。カメラを向けると、馬が嫌がるから遠くへ行けと怒る。このりりしい女の子がこの映画の主人公です。 素朴な遊牧民の暮らし。「ゲル」の中は暖かく快適そう。解体したやつは、トラックで一気に運…
Eテレのつなぎ番組みたいな、ちょっとこじゃれててちょっと気の利いた8分以内の短編が14本。女性監督と女優たち、女ばっかり+男たち。 順番は「ミューズ」(村上淳、石橋静河)「Mirror」(瀧内公美、朝倉あき)「out of fashion」(モトーラ瀬里奈)「回転…
ストーリを追うのが辛いですね。わからなさすぎて…。 瀬々監督の作品はどうも、監督の思い入れが強くて、無理を通してしまっているような印象がずっとあるのです。どうにかして、見る人にもう少し親切にしてもらえないものか…。「伝わらなくてもいい」と思っ…
ジャンルでいうとあれかなぁ、「イニシエーション・ラブ」とかと同じ層の人が見る映画?スリリングに作ろうと思えばできるストーリーだけど、構成が甘い。空港でのキャンセル待ちってカウンターに行って申し込むし、すんごい名前呼ばれるし、同じ便に乗るつ…
主役をやってる「One Goose」の一味の皆川暢二って、ココリコ田中っぽく(演技も雰囲気近い)ガタイがしっかりしてるけどなんとなく安定感を欠いてる感じの存在感もいいです。気が小さそうなのに、あんなことをさせられても大枚積まれて嬉しそうにしてたりす…
丁寧な映画でした。カメジロー、男だね!カッコいい。 南アフリカにネルソン・マンデラやスティーヴ・ビコあり、沖縄にカメジローあり。アメリカは南アにおける彼らと同じものをカメジローの中に見たから、これほど目を付けたんだ。めちゃくちゃ熱く、正論を…
タイトルで興味をひかれてました。見てみたら、いろんな点でとても興味深い作品でした。 ・まず、娯楽作品として面白かった。 ・イエスの設定が「聖おにいさん」みたいにフラット。(最後なんかまるでモンティパイソンだ)教会に通ってたおじいちゃんのため…
なんでこの映画見ようと思ったんだっけ。ヤクーツクに行きたいと思ったからか、ニキータ・ミハルコフの監督作品と勘違いしたか。それとも、まだ見ぬオーロラに憧れてリストに追加したか。 ロシア人ばかりが画面に出てくるけど、トーンは日本のドラマのようで…
夏帆とシム・ウンギョン。のっけから、調子乗った業界人っぽい夏帆、突然現れてパフェ食べて酔っぱらいみたいにハイテンションなシム・ウンギョン。私自身が「これから遊ぶぞー!」というテンションだったらいいけど、音声レベルが一定じゃないので何言って…
ぼんやりした映画、と思う人もいるかもしれない。私はこの雰囲気が嫌いじゃない、体質に合うけど、ちょっと物足りないところもある。 たとえば、井浦新が8ミリ少年とコーヒーを賭ける場面は、その後のコーヒーを囲んだ談笑が一番見たかったんだけどな~。行…
元SMAPたちを汚してみる映画シリーズ2本目。この映画はどうも、隙間が多くて間が持たなかったなぁ。香取くんは「可愛いろくでなし」というより、「バカじゃないけど中毒気質のくず」に見えて、なんで誰も彼をもっと叱らないのか不思議だった。 それより、香…
めくるめく魔夜峰央の世界。ビジュアル系とか宝塚とか、もっというと歌舞伎や戦隊ものアニメにも通じる”不自然さの”が体質的に嫌いな人は、はなから見ないほうが良い。この世界に異常に親和性の高いGACKTと、何にでもなりきれる天才二階堂ふみがいれば、すで…
これもまた「別府ブルーバード劇場」にて。観客はきわめてまばらだけど、今日は館主の方もいらして、湯の街で映画文化を長年守り続けてきた方の笑顔がとてもまぶしかったです。 この映画は、感想を書くのが難しいですね。作り手と現実の被害者やその家族の方…
俳優がみなすごく役に入り込んでいて、深い演技で見ごたえがありました。好き嫌いはあるだろうけど、力の入ったいい映画だと思います。これはやっぱり監督の力なんだろうな。 真利子哲也 監督って「デストラクションベイビーズ」だし、バイオレントなイメー…
是枝監督がプロデュースしてますね。なんのつながり?ファン?最後のクレジットにテレビマンユニオン(制作会社)、フジテレビって出てましたね。もともとテレビ用に作った作品だそうです。 私がエレカシをちゃんと聞き始めたのは、ソニーからポニキャンへ移…
「恋の渦」「愛の渦」の監督か。それで納得した。あの2つの映画も、エロスを追求するんじゃなくて性ってほんと人間そのものだよね、と、動物の交尾を観察するように、あけすけに描写した映画だった。この映画の場合、最後のオチはどうでもよくて(というこ…
まったく期待しないで見たら、思いのほか面白かった。 町田くんっていう稀有なキャラが、マウンティングしあう時代には清浄剤であり潤滑油であり、キャスティングの妙と監督の熱意とでいい作品に仕上がっていました。 町田くん!細田佳央太って子は初めて見…
ふたごの物語だけど、タイトルは「ぼくらの村」じゃないんだな。原作があって、それは双子の共著ではなく一人の著書だからか。 田舎の子どもたちの映画って他にもいくつもあって、「菊次郎の夏」とかもそうだし、そういえばゲームソフトの「ぼくのなつやすみ…
原作がいいんだろうな、この映画の面白さは。役者もそろっています。岸井ゆきの、いいなぁ。成田凌も、なりきる力が高いけど、ほんとのところどういう人なんだろうなーと思わせる。 この映画も、学校内ヒエラルキー関連映画みたいで、惚れられたものが強者で…
この映画のことはほとんど知らなかったので、キネマ旬報ベストテン1位と聞いて「なんだっけ?」と思ってしまったのですが、見たらじつにしみじみーといい映画でした。地味だし「エロス」に分類されるのは事実なので、下手すると埋もれてしまいそうなこの映…
これも、不思議と良かった。ストーリーは「イヤミス」ですよね、家族からの憎悪や嫉妬、マスコミや一般の人たちのネガティブな感情を浴びた主人公が、自分も爆発して最後鎮火する…。といってしまうと身も蓋もないけど。 筒井真理子って、いつも助演女優とし…
映画見すぎてるのに、さらに数年ぶりに「ギンレイホール」年間パスポート買ってしまった。バカか私は。で、記念すべき1作目にこれを見ました。やたら評点が高いけどドキュメンタリーではなく、原案はあるけどフィクション。「半沢直樹」みたいな感情過多じ…
日経新聞をほんの短期間読んでたことがあるんだけど、「私の履歴書」のほかに、あの新聞の映画欄はとっても好きだった。あの欄の紹介を見て、岩波ホールに「五月のミル」とか見に行ったりした。今はネットで見てたんだけど、ここ数か月更新がないということ…
市川崑監督、黒澤明らが脚色ですって。すごいけど、それほど構えないで見てもいい、軽めの娯楽時代劇です。 役所広司が主役の「どら平太」。役人だけどわざと不良を装って、街のワルどもを一網打尽にしようと企んでいます。眉毛をキリっと描いてるので、いつ…