映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

大林宣彦 監督「HOUSE ハウス」2575本目

<ネタバレだらけ> やっと見た。あの大林監督の怪作と聞いてたけど、池上季実子!と大場久美子!が可愛いらしくて(檀ふみも!)池上季実子の父が笹沢左保だったり、新しいお母さんが鰐淵晴子(綺麗すぎてサイボーグ)。尾道三部作と同じように、少女たちの…

テリー・ギリアム監督「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」2574本目

待ってましたー!テリー・ギリアム!ドン・キホーテ! 原題はちゃんと「ドン・キホーテを殺した男」なのね。そして現代の風車は粉ひきとか水くみじゃなくて風力発電…。という21世紀の設定で映画を撮りに来たはずだったのに、クレイジーな靴屋のドン・キホー…

アラン・ロブ=グリエ監督「ヨーロッパ横断特急」2573本目

家の有線インターネットを解約してWi-fi一本に絞ったのはいいけど、テレビがネットにつながらない日が多くて、なかなかAmazonプライムで映画が見られない。今日はなぜかつながってるので、切れるまでは見てみようと思います。 これはなんか怪しい映画ばっか…

キャロル・リード監督「フォロー・ミー」2572本目

なぜ借りたか覚えてないけど、私が愛読しているレビュアーの皆さんが高く評価してるので、見るのが楽しみです。 夫役のマイケル・ジェイストンが、なんだかモンティ・パイソンの(シリー・ウォークの)ジョン・クリースかピーター・セラーズに見える。イギリ…

ルパート・ジュリアン 監督「オペラ(座)の怪人」2571本目

ロン・チャニー出演で1925年制作の無声映画。KINENOTEでは「オペラの怪人」、TSUTAYAのDVDタイトルは「オペラ座の怪人」となっています。このDVDは淀川長治の解説入り。懐かしいなぁ。私が知ってる彼は、頭は白かったけど、もっともっと若かった。昔は最初に…

レオ・マッケリー監督「我が道を往く」2570本目

この監督は私の大好きなマルクス兄弟「我輩はカモである」や、私の大好きなハロルド・ロイドの「ロイドの牛乳屋」とかを撮った監督じゃないですか。ほかにも何本か見てるけど、テンポのいい毒のない笑いで、好きな作品が多いので、期待してしまいます。 劇中…

ジェリー・シャッツバーグ 監督「哀しみの街かど」2569本目

日本ではこれがアル・パチーノのデビューなのかな。ちょっとキャラ濃いけどまだ若いチンピラって感じです。真面目で一途な表情で人をじっと見るんだけど、どうも真っ当に生きていくように見えないのが彼の特徴です。だけど優しいので、若いヘレンは彼をだん…

フリッツ・ラング監督「復讐は俺に任せろ」2568本目

フリッツ・ラングのアメリカ時代の作品って、ハードボイルドっぽい流行りもののサスペンスにどんどん寄っていくなぁ。粗製乱造という感じではなくて、クールさとスリルが一貫しています。私わりとこの手、好きなんですよね。毎週金曜の夜とかに帯ドラマでや…

ジャスティン・ザッカム 監督「グリフィン家のウエディングノート」2567本目

2013年の作品か。ロビン・ウィリアムズもまだ存命だったのだ。 ロバート・デニーロの別れた妻がダイアン・キートン、今の彼女がスーザン・サランドン。弁護士の長女が「グレイズ・アナトミー」のキャサリン・ハイグル、養子にした息子の結婚相手がアマンダ・…

クリント・イーストウッド監督「アイガー・サンクション」2566本目

アイガーといえばスイスアルプスの超絶、登頂が難しい山ですね。(特に北壁) なぜかそこを舞台に制裁が行われる映画なのですが、舞台はほとんどアリゾナ州のモニュメント・バレーです。ここって本当によく映画で使われますね!(スイスロケお金かかるんだろ…

佐藤信介監督「キングダム」2565本目

大人気のマンガが、アニメにもなってるけど、それを映画化したのね。 前半かなり進行が速いけど、コンパクトに、かつみっちりと作ってあるので、ちゃんと筋を追いつつドラマチックな場面を楽しむこともできます。この手の映画化は、映画だけ見ても筋も良さも…

トミー・ヴィガント 監督「バチカンで逢いましょう」2564本目

アメリカか、でなければフランスのハートウォーミングな家族ドラマ、というしつらえなんだけど、イタリアが舞台の映画。ドイツ映画で「ハートウォーミングな家族ドラマ」をやるには、イタリアの明るさや軽さが必要だったのかもしれません。(※バグダッド・カ…

フリッツ・ラング監督「マンハント」2563本目

102分の短い作品なのに、一人のイギリス人男性の、彼の人生における重大な局面のサバイバルが濃すぎて、3時間くらいの大作のような感じがします。 第二次大戦の開戦前、ドイツ某所でヒットラーを銃撃しようとしたイギリス人が捕まります。本気じゃなくて、ス…

ギラッド・エミリオ・シェンカル 監督「リーディング・ハウス」2562本目

なんだこの映画は?まったく何語かわからないこの言葉は、ヘブライ語?翻訳できる人すごく少なそう…多分英語原稿と一緒に海外配給してるんだろうな。 怪しくて雰囲気があって、なかなか楽しめました。ものすごく特殊なストーリーとか大どんでん返し、とんで…

シャロン・マグワイア 監督「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」2561本目

楽しい。元気が出るわ~。ブリジット・ジョーンズは英国の国民的アイドル?ですね。ハリウッドの美人女優やモデルと違って、ちょっと丸くておっちょこちょいで。 コリン・ファースだのパトリック・デンプシーだの、世界で最もチャーミングな50代ベストテンに…

塚本晋也 監督「斬、」2560本目

この映画、見る前はきっと最初から最後までうるさくて忙しくてずーっと血しぶきが飛んでるような映画だと思ってました。すみません。 中村達也、俳優らしくなってきたなー。「龍馬伝」で暗殺者の役をやったときは立ち居振る舞いが現代っぽかった(それでも相…

ニール・マッケイ 監督「ミッション:60ミニッツ」2559本目

これ以上本格的だと私にはちょっとコワイので、このくらいでいいです。 リアリティショーの怖さを引き延ばした映画だと思うけど、そりゃあ「ハンガーゲーム」や「バトル・ロワイアル」のほうが怖いよ。イヤな感じもあっちのほうが強い。 この映画は突然今か…

アンソニー・アスキス監督「予期せぬ出来事」2559本目

1963年の作品。面白かったです。ロンドンの空港からマイアミへ発とうとしている「VIPたち(これが原題)」つまり今でいう上級会員(この頃は著名なら顔パスだったみたいだけど)の客の人間模様を、元々彼らが抱えていた問題と、霧による遅延・欠航という事件…

ペドロ・アルモドバル監督「セクシリア」2558本目

(ネタバレあり) アルモドバル監督の常連、セシリア・ロス。「オール・アバウト・マイ・マザー」であんなにド迫力を見せた彼女もこのときはまだ20代。イケイケのセクシー美女です。ネーミングが愉快ですね、セクシーなセシリアだからセクシリアって名付けた…

フランク・ペリー 監督「泳ぐひと」2557本目

バート・ランカスターこのとき50代だけど、最初から最後までずっと水着姿でした。ひたすらプールを泳ぎたがる男の映画と聞いていて、なんとなく成りゆきも結末も見えてたけど、本当にそれだけの映画を作ったんだ!というのが面白いし、感想を読むと、町山氏…

ミロシュ・フォアマン監督「ヘアー」2556本目

すっごいサイケでヒッピーな映画! ファンカデリックのCDジャケットみたいなヒッピーたち。長髪を切って軍隊に入るという「ヘアー」か。なんかそういう歌あったな。就職が決まって髪を切るとか…(cf.「いちご白書をもう一度」1975年) 思い切り反戦的で反体…

マドンナ監督「ワンダーラスト」2555本目

「僕の大事なコレクション」で英語のあやしいウクライナ人通訳をやったユージン・ハッツが出てるので借りた。今回は正しい英語を話しています。ポルカ・パンク・バンド?をやっていて、男性向けSMのSをやってお金を稼いでますが、階下に住んでる盲目の元詩人…

デイヴィッド・リーン 監督「オリヴァ・ツイスト」2554本目

デイヴィッド・リーンですよ。新大陸へ大旅行をする大映画をたくさん残した、「インドへの道」「アラビアのロレンス」の。 オリヴァ君は端正なんだけどいじめられ続けて悲壮感が漂っています。彼が流れ着いた泥棒の親方はアレック・ギネス。まだダークサイド…

ウィリアム・ワイラー 監督「嵐が丘」2553本目

ローレンス・オリヴィエのやつ。また見ました。 いくらマール・オベロンが可憐でも、ヴィヴィアン・リー以外にはキャシー役は考えられない気がする。だってヒースクリフがローレンス・オリヴィエだから。彼の妻への愛情は、ヒースクリフがキャシーに捧げたよ…

ジュリアン・デュヴィヴィエ 監督「アンナ・カレニナ」2552本目

ヴィヴィアン・リー主演のやつです。クラシックの名作だけど私が先に見たのはキーラ・ナイトレイのごく最近のやつだけ。ヴィヴィアン・リーのほうが業の深さを体現してくれるのではないかと期待。 作りが1948年らしい、なんというか「まじめな」流れなので、…

ヴィクター・フレミング監督「ジキル博士とハイド氏」2551本目

上品なオープニング。純文学の洋書ペーパーバックの目次ページみたい。 ヴィクター・フレミングはジュディ・ガーランドの「オズの魔法使」の監督か。スペンサー・トレイシーは「花嫁の父」でエリザベス・テイラーの父をやった人、そういう年代の人なのか。彼…

チャールズ・ヴィダー 監督「カルメン」2550本目

リタ・ヘイワースといえば、米兵が兵舎の部屋の壁にピンナップを張り付けてるというイメージ。これは第二次大戦後すぐの1948年の作品。彼女はブルネットの色白でぶっちゃけジプシーには全然見えないし、フラメンコはスペイン人が見たら怒るだろうという適当…

木下恵介監督「笛吹川」2549本目

白黒フィルムを鮮やかに彩色した画面。1960年の作品。 面白いですね、なんか怖いですね。賽の河原かと思ったら合戦場のあと、累々と死体が横たわっているフィルムを紅色に染めています。今なら、元の色をもう少しうまく着色できるんだろうな。1960年っていっ…

ガイ・ハミルトン 監督「レモ 第1の挑戦」2548本目

訳ありで組織に顔と名前を変えられて特別捜査官にされる、ってすごく既視感があるのは、この映画をあとのが真似たから?ではない気がするなぁ。謎のアジア人武闘家「チュン」ってどうもおかしいと思ったら一重まぶたふうにメイクしただけの「キャバレー」の…

ジュリアン・シュナーベル 監督「夜になるまえに」2547本目

ハビエル・バルデムがまだ若くて(なのに既に重厚)英語がちょっとまだ慣れない感じ。というかなぜキューバの映画なのに英語でしゃべってるのか。…アメリカ製作の、反革命政府の文学者の映画だからですね。2000年にはアメリカがキューバで映画を撮れたのか。…