映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

本多猪四郎監督「マタンゴ」4

1963年の作品。
裕福で享楽的な若い男女7人の乗ったヨットが難破し、食糧のほとんどない無人島に漂着する。
(この辺で「電波少年」を思い出してしまう)
内訳は、男性5人、女性2人。女性2人に男性たちの目が集まる。
(この辺で「東京島」を思い出す、あれは女性一人だけど)
探しても探しても、食べ物はわずかしか見つからない。残ったのは毒キノコだけ!
キノコに手を出すかどうか、究極の選択!

・・・という中で仲間割れや争いが起き、ついには殺し合いまで・・・。
特撮技術は今より低いけど、まじめに見られる内容で安っぽさは感じられません。
人間の欲望のなれの果てをよく描けてるけど、なるほどという感じで、それほど強く印象に残る映画ではなかったです。自分としては。
ただ・・・(ネタばれ)モロボシ・ダンが最後寝返って逃げちゃうのは、ウルトラマン世代としては軽くショックでした。
以上。