映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

スティーブン・スピルバーグ監督「インディ・ジョーンズ最後の聖戦」58

1989年作品。ということは私の分類でギリギリ「古いほう」ですね。
BSでやってたので見ました。インディ・ジョーンズシリーズは何作か見た覚えがあるけど、これはあんまり覚えがないなぁ。

最近の冒険活劇系の映画としては、ハリポタものなら全部見てますが、それと比べると実に単純な作りだなと、改めて思います。考古学者で武術の達人のインディ、敵はナチスというわかりやすい悪役。ブロンドの悪女に翻弄されながら、未開の地の奥の神殿に隠された秘宝を探す。ナチスが馬やラクダや戦車に乗ってきて銃やライフルやミサイルを撃ってくるのをヤリで蹴散らしたり、考古学者だけどバンバン反撃して殺戮しちゃったりするけど、いいの相手は悪者だから。…という、TVゲームかディズニーアトラクションのような世界観。(映画がベースだから当然なのか)

それに比べて、いまの映画は友情と愛と裏切りと尊敬と憎しみと疎外とむなしさと…もう複雑。CGのエフェクトがすごくなったり、3Dになったりしたことより、そういう違いを如実に感じてしまうのが面白いですね。やはり映画は時代を映すんだなぁ。…映画としてはあまり楽しめなかったけど、どんな映画も面白いなぁと思います。以上。