映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アルフレッド・ヒッチコック監督「めまい」122本目

1958年公開。

ヒッチコックの有名な作品は、遠い昔に何本か見た記憶があるんだけど、この映画を見たかどうか思いだせない・・・。ので借りてみました。

胃が痛くなる名作の天才ヒッチコック。普通の人たちのずる賢さ、欲にとらわれた自分自身への激しい自責、とかが見ているほうも息苦しくさせます。

この映画では、失った恋人のコスプレをさせる男、そうしなければ愛してもらえない女、という倒錯と狂気の世界。普通の正しい男、だったはずのジェームス・スチュワートが、愛と嫉妬と疑いのために狂おしくなっていきます。

一番怖いのは、襲われることよりも、自分が我を失って狂っていくのを外から見ること、かも。あー胃に悪い。。。

それにしても、ヒッチコックの映画タイトルがロックの曲名とかに使われたものって多いね。
VertigoはU2、The LodgerはDavid BowieRebeccaは日本のバンド名、Stage Frightって曲はThe Band、SparksのI Confess、Torn CurtainはTelevision。

好きか嫌いかと言われると、私はけっこう苦手なんだよな、ヒッチコック
しばらく間を置こう。。。