映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ダニー・ボイル監督「普通じゃない」131本目

1997年、アメリカ作品。

トレインスポッティングを会社の友達と見に行ったことを覚えてます。あれは1996年。今から16年前。Windowsでいえばまだ95の時期です。そのすぐ次の作品だから、ユワン・マグレガーも若いわ。共演のキャメロン・ディアスも若いけど。

ユワン・マグレガーがダメ男の誘拐犯、キャメロン・ディアスがデキる女で誘拐されるほう。成功か失敗かよくわからないドタバタの逃避行を二人で続けるのを見守る変な天使たち・・・髪量の多いブロンドの事務員風の女と、テネシーあたりの駐車場職員みたいな男の二人組。

ロマンチック・コメディとしては、こういうのもアリなのかな。かなり実験的ですね。最後までマンガ的。・・・もしかしたらこれはブリティッシュ・ユーモアなんだろうか。ある程度うまくいった監督が、こういうのをやってみようと思ったんだろうな・・・。どしろうとの私が何を言ってもしょうがないのですが、この映画わたし配給会社だったら当たらないと思うだろうなぁ。「ザ・ビーチ」の失敗(といっても収入1億5000ドルって大きくない?)のことばかりのことばかりが語られるところをみると、この映画は当たったのかなぁ。(私は「ザ・ビーチ」はかなり好きな映画なんだけどね。)

ダニーボイル監督役者選びは、無名→ハリウッド大物→無名→・・・と行き来してるのかな。あの頃クエンティン・タランティーノの映画も見てて、どっちもカッコイイ!と思ってました。二人とも大成してすなおに嬉しいです。もすこしダニーボイル作品続けてみてみます。以上。