映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

渡辺一志「19(ナインティーン)」211本目

2001年公開作品。

VHSビデオプレーヤー、使わなくなってもう5〜6年も経つので捨てようと思ってた矢先に、TSUTAYA店頭でまだまだVHSをレンタルしてるのに気づいた。で、あわててケーブル買い直してつないだら映った!よかった!・・・ということで借りてみた作品。
TSUTAYAが今もVHSを置いてるってことは、DVD化されてません。なのに置いてあるということは、一部のマニアに根強い需要がある作品に違いない。
しかし、デジタルTVにアナログビデオをつないでも画質ひどいですね。。。

中身は、ごくごく平凡まじめな大学生が、不良グループに拉致されて、車泥棒したり盗んだ金で遊びまわったり、というのに付き合わされ、「お前この車乗れないから帰っていい」といわれるまでの映画です。見てるうちに不良人生を追体験できて気持ちいい・・・私の中にも悪の血が流れているのかしらね・・・。

監督自身が不良グループのリーダーを演じてるのですが、この甘ったれでわがままな“子どもの王様”みたいなワルっぷりが板についていて良いです。拉致されるふつうの大学生を演じた川岡大次郎って、どっかで見た・・・と思ったら、朝ドラ「カーネーション」で、糸子を頼ってくる生地屋のボンボンを演じた人でした。

ガリガリひずむバックのギターとか、80年代っぽい。2000年に作られたって見て、意外と最近だなぁと。私こういう若気の至りっぽい映画って好きですよ。うん。以上。