映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジェームズ・キャメロン監督「アビス」212本目

1998年作品なので、なんと私の分類では「古い映画」の方に入ります。
確かに特撮よく見ると、水の中っぽい色にしてあるけど明らかにスタジオ内だったりするけど、およそ“古い映画”という印象はまったくない映画です。

171分の完全版をTVで録画したので見たけど、長い!長いよ!
この映画のテーマと思われる異生物を主人公級の登場人物が発見するのが1時間10分後。
それまで潜水艦の乗組員たちは、突然の任務に文句をたれたり、歌を歌ったりしながら、それぞれのキャラクターを観客に明確に印象付けることに余念がありません。

アビス、abyssっていうのは深海の裂け目とかって意味なんですってね。
つい数日前にイカのテレビ(正確にいうとNHKスペシャル ダイオウイカ特集)で深海生物がたいがい発光しているというのを見たので、この映画の世界はその延長線上にあるように感じられます。

海、別の世界の生物、典型的アメリカ人のヒーローが地球を救う。
アメリカンドリームなんだろうなぁ。・・・うーむ。以上。