映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

園子温監督「うつしみ」217本目

1999年作品。

“貴重盤”コーナーにあったのを借りた。ここまで見るとは、園子温マニアと呼ばれても仕方ないかも。

前述の「桂子ですけど」のほかに、じつはぴあフィルムフェスティバル受賞作「俺は園子温だ!」も「性戯の達人 女体壺さぐり」も見た。「うつしみ」はちゃんと90分くらいあって、そういった小品と比べても映画らしい作品だけど、この監督がその翌年に「自殺サークル」を撮ったなんて信じられない!そこまで急に成長するもんなのか、それとも「うつしみ」はそういうのとは別コンセプトで撮られたのか。

いきなり恋をして走り続ける少女のイメージは、「ヒミズ」のラストとか、関係ないけど「トレインスポッティング」みたいで、走る=生きるっていうポジティブな絵だなぁと勝手に感じます。そんなふうに、変な映画だけどなんとなく感じるものがありました。以上。

これも入手困難品だけど、いちおうリンクはります。