映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

レオ・マッケリー監督「我輩はカモである」293本目

1933年作品。

敬愛するマルクス・ブラザーズ作品の中でも、名作?と名高い作品。
この映画の中には、なんとグルーチョが歌う場面がちょっとだけあるのですが、(いつもほオバチャン、マーガレット・デュモンも歌います)全体的には音楽は少ないほう。その分ギャグが冴えます。

グルーチョと、グルーチョと同じ格好をしたチコ・ハ―ポが鏡をはさんで同じ動きをするシーンが印象的。個人的には、オバチャンにみんなで物をぶつけながら終わるエンディングがバカバカしくて痛快でした。マルクスブラザーズって、ほんとに5歳児くらいの子どものイタズラみたいで、毒がなくていいですね。「ドリフ」を見て育った私には、そのオリジナルともいえるマルクスブラザーズがすっと入るけど、それ以降の世代の人はどうなんだろう?