映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

モーガン・スパーロック監督「スーパーサイズ・ミー」301本目

なぜか、マイケルムーア監督の作品だと思い込んでました。
マイケルムーアだったら、もっとイジワルな誘導尋問とか、アポなし取材とかてんこ盛りだったかも。
目の付け所が面白いし、体を張ってとても誠実に事実を記録したことがすばらしいと思います。

ただ、今だったらこれyoutubeで毎日の短い記録をアップするだろうね。で、800万pvとかでニュースでも取り上げられたりする。わずか11年前の作品だけど、時代は変わってきてるから。

アメリカの食肉の問題は、前にジョナサン・サフラン・フォアの「イーティング・アニマル」って本を読んだことがあります。この映画見る直前にあの本を読んだら、とうぶんマックには行けないだろう…という厳しい内容でした。ファーストフードだけ食べてると具合が悪くなる原因は、栄養の偏り、材料に使う油とかの品質管理、原材料に残留している薬剤、とかいろいろでしょう。でも小さい小屋に押し込められて、大量の肉を生産することだけを求められる動物に与えてる薬が、ハンバーガーに残っていたら、食べた人もどんどん大きくなるのは当然では…。

材料って大事ですよ、ほんと。