「絶望的」のちょっと手前だけど、なかなか希望の薄い映画です。
一見パリッとした七三分けの男が、酒の悪魔に取り憑かれて、家族や恋人の努力によってもなかなか這い上がれない。とうとう幻覚が見えてくる場面など、ホラー映画だろって感じなのですが、全体は都会的なドラマのようで、どう捉えたらいいのかちょっと迷ってしまいました。(そもそも映画に単純な類型を求めるなよ、っていうのはありますが)
強い印象を残す映画だけど、あらゆる題材の映画があふれている今、数ある映画の中でトップというほどの感じはなかったです。
立派すぎる兄、気の弱い弟、立派すぎる恋人、ってのがいかんのかな。