面白かった。
医療現場の、人間関係でなく技術的なミステリーというのは、それだけで未知の世界。
テレビでもやってたというので見てみたら、映画のほうが先なんですね。
竹内結子に阿部寛、田口浩正に佐野史郎、平泉成に國村隼、というテレビドラマにありそうな華やかなキャスト。そこに吉川晃司が天才心臓外科医として出演していて、若干ぎこちないし滑舌が悪いのですが、迫力があるしなかなか魅力的です。
多分、あえて難しい演出をしないで、みんなにわかりやすいまっとうな映画に仕上げたのでしょう。
この原作なら、もっと渋いメンツを揃えて本格ミステリーにすることもできたはず。
見慣れた出演者たちが、想定内のキャラクター設定で出てくるので、水戸黄門のように安心して見られるけど。
田口を若くて美しい女性に設定しなおしたのは、大成功だと思います。たとえマニアックな作品だとしても、こういうエンターテイメント性は必要ですね。