映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

平川雄一朗監督「ROOKIES 卒業」324本目

漫画もドラマも見たことないので、この映画だけ見てもわからないことが多い、というか、「最終回スペシャル」であって初めて見る人のための説明すらなかったです。。
野球のことあまりよく知らないこともあって、かなり流して見てしまいました。ドラマのファン以外はこういう映画は見てはいけないですね。

漫画では初心者の小僧たちが野球を始めるけど、ドラマでは経験者だったって書いてあった。そもそもルーキーズじゃないんじゃん…

ドラマの演出をしてた人が監督だからか、短時間のうちに盛り上がりと静かな部分(盛り下がりは、ない)をつけようとして、やたら演技が大げさだし、小出恵介が退院するまだ最初から四分の一くらいのシーンでもう、オリンピックで金メダルを取ったみたいな大仰な音楽が流れてしまう。そういう意味で、方法が間違ってる?と思うところがいっぱいあります。ストーリーといえるほどのストーリーがないし、若くて夢がある子たちが、バカみたいに熱くなってがんばる、というのは気持ちいいけど、最後までヒートアップし続けて血管切れそうです。試合が終わる前から泣くことはないだろう。ずーっとその「大仰な音楽」を10回以上繰り返しながら、メンバーから先生への挨拶(みんな泣いてる)が10分間も続くのも、今までおつきあいのない私には関係ないというか、まじめに見ると入りこめなくて辛い。うーむ、最後まで見れば見るほど点数が下がってしまう。

ただ、もっと達者でもっと嫌な映画もあるので、嫌みとか偉そーな勘違いがない分、嫌いではないです。がんばれ!と思います。