映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョン・スタージェス監督「OK牧場の決斗」332本目

1956年作品。
小林旭の歌が始まりそうなイントロ、でも歌い方は尾藤イサオだった…って言っても若い人にはわかりませんね。
日本のロカビリーのおおもとは西部劇だったんでしょうか。

出てくる人たちが大変な乱暴者ばかりなのは、日本の任侠映画と同じです。新しい土地を切り開いてきたのは、血の気の多い人たちだったのかな…。

ストーリーも、自分たちで言っているとおり「私怨を果たす」ということだけで、色恋ごとはオマケみたいなもの。バート・ランカスター=ワイアット・アープ、カーク・ダグラス=ドク・ホリデイたちには獣のような魅力があるけど、任侠ものをほとんど見ないのと同じで、西部劇はナシかな…。

ところで西部劇って合衆国の西岸ではなく、むしろ真ん中あたりの州が舞台ですよね?東から開拓を始めて、西へ西へと向かっていったから西部劇というのでしょうかね。