映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ニール・ジョーダン監督「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」339本目

1994年の作品だけど、出演者もなにも知らずに初見です。
トム・クルーズ演じる金髪のヴァンパイアがブラピ演じる栗毛の若者をヴァンパイアにする。
彼らは美しい少女キルスティン・ダンストも仲間にして3人で暮らすが関係に亀裂が生じ…というストーリー。
これを、現代のジャーナリストがブラピにインタビューするという形で進めるのが面白い。
凶悪な獣のような少女を演じるキルスティン・ダンストが素晴らしい。が、トムクルーズに金髪は似合わず、いつものような美形さがあまり感じられません。

面白いけど、ストーンズの「悪魔を哀れむ歌」のガンズアンドローゼスバージョンがテーマ曲で、それが流れる中であの終わり方は…趣味が悪すぎでは?

冒頭は「これはなかなかの名作かも」と思ったけど、だんだんダメになっていくのは何故でしょう。リバー・フェニックスは、ところどころしか出ない役どころなので、出られなくなったことで全体の評価はそれほど変わらないと思うしな…。80年代後半あたりからの、アメリカ映画の「日本人が笑えない悪ノリ」がここにも見られる、みたいな。
うーん、惜しい映画でした。