映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ナンシー・マイヤーズ監督「恋愛適齢期」340本目

ダイアン・キートンジャック・ニコルソン、人間関係が入り乱れたり熟年の恋愛関係が描かれたり…何も知らずにウディ・アレン作品かと思って見てたけど、違ったんですね。自分の恋愛を脚本にして舞台にするところまではいい感じに皮肉っぽかったけど、結末はちゃんとラブコメな感じの順当なもので、あっこれは違う監督だ、と実感しました。

熟年の二人がとても魅力的だし、会話が生き生きしてます。老眼や体の不自由も含めて、お互いの気持ちや体を少しずつ確かめ合う熟年恋愛っていいなぁ、と思えます。

キアヌ・リーブスもはまり役だけど、なんとなく彼の色気が女性に向いてる気がしない…好意や尊敬は感じられるけど「欲望」とか「情熱」がなくてつめたーい感じ、かな?と思いました。