割と面白かったけど、この映画の分類は「エロス」か?
というほど、佐藤寛子は映画の四分の一くらいずっとハダカです。
監督が「天使のはらわた」シリーズの原作者/監督のと石井隆で、ストーリーはこれも、悲惨な目にあっても心の美しさを失わなかった女性が中心。(心が美しいといっても、最後は復讐の殺戮に燃えるんだけど)
佐藤寛子の美しさはすごいです。ここまで美しいからだの人は、あんまり見たことがないです。
きれーだなー、この人がそんなにヒドい目に遭ってたんだー、かわいそうだなー、と感情移入も進みます。
そして、竹中直人の役どころは、たまたま出会った彼女に同情する人のいい男、というパターン。
この親切さも共感できるし、彼女を失ったダメージでしばらく立ち上がれず、やっと最後に重い腰を上げるというあたりも、いい終わり方です。
監督の人間愛のようなものが感じられるので、ただ“イヤラシい”んじゃなく、切なく優しい気持ちが残ります。意外といい映画でした。