映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

三隅研次監督「座頭市物語」416本目

小さい頃にテレビシリーズを見たかすかな記憶があります。
「悪名」では愛嬌のあるならず者だけど、こっちでは唯一無二の個性の、盲目の手練。
日本映画史上に残る名演技ですね。
格好が決まってるし、動きが鋭いし、人生の深みを感じさせる。こんなアンチヒーローは後にも先にもいません。

この映画での好敵手、平手を演じてるのは、天地茂なんですね。肺病やみで性根の正直な男の役によくはまっていて、とてもクールです。

勝新座頭市を見たことがない人がもしいたら、一度はぜひ見るべきです!