真実は小説より奇なり!
二枚目俳優が、登場しては殺られ、また新しい人が登場しては殺られ、という激しい殺し合い。
主役の菅原文太演じる広能昌三のモデルになった美能幸三って人は、その地雷原のようなところで生き延びて手記まで書いてしまったという、実在の大層な大物です。ちょっと美化してるんじゃない?と思う瞬間もありますが。
この映画をちゃんと見るのは初めてで、「♪チャララ〜〜〜」っていう音楽がギャグにしか聞こえない(←これがオリジナルなんだけど) …まじめに見てても、冒頭にチャララ、そこそこ重要な人物が殺されるたびにチャララ、とやっぱり笑ってしまいます。
私は健さんより文太さんの方が、なんとなく可愛くて好きなのですが、文太さんが演じたヤクザの世界のほうがずっと極悪ですね。センチメンタルな部分がほとんどありません。
しかし役者さんたちがじつにカッコいいし、おおっ!と息をのむほど決まってるカットがたくさんあります。
面白い世界ですね!
音がうるさい殺し合いの場面が私には多すぎて、たぶん続編は見ないしこの映画ももう一度見たいと思わないのですが、印象的なカットをまた見てみたくなることがあるかもしれません。